インターネットを活用すれば欲しいと思ったものが自宅に届くという便利な時代です。それによって家にはモノが溢れているという人も多くいるのではないでしょうか。
そんな中、生活に必要最低限の物だけしか持たないライフスタイルをおくる人。「ミニマリスト」に注目が集まっています。
本記事は以下の人に向けた内容となっております。
- ミニマリストになりたい。
- ミニマリストについて知りたい。
- モノが少ないメリット・デメリットについて知りたい
少ないモノで生活するのは良いことなのか、モノで溢れた生活にはどんなデメリットがあるのか。無駄をなくすため、生活スタイルを見直すきっかけになれば幸いです。
ミニマリストとは何なのか
『ミニマリスト』とは必要最低限以上にモノを持たないライフスタイルを実践している人の事です。
モノを持つという事に対して非常にシビアに考えているため、持っている服(1~2のパターン)を着まわし、仕事用のスーツが1着といったようなライフスタイルをおくっています。中にはベッドを捨てて寝袋で寝るという人も中に入るそうです。
安くてある程度の品質のモノが買え、見渡せばモノに溢れている現代。そんな大量消費社会とは反対の生活スタイルしているとも言えます。モノが少なくスッキリとした空間でシンプルな生活に憧れてミニマリストを目指している人も少なくありません。
語源
ミニマリストという言葉は「Minimum(最小限)+ Ism(主義)」を掛け合わせた『ミニマリズム』から派生した造語です。1960年頃にアメリカで生まれた考え方と言われています。必要なモノ以外を持たないことや芸術でもミニマル・アートというものが流行しミニマリストの原点ともいえるこの考え方が誕生しました。
日本人は本来ミニマムな生活だった
日本では江戸時代、ミニマリズムといったような考えがあったかは分かりませんが、多くの人が物を持たない生活をしていたそうです。昔は今と比べてモノが少ない時代でしたので、そのような生活をせざるえなかったとも捉えられます。
そして海外からミニマリズムが日本に流入し、2015年に流行語大賞に選ばれたこともあり注目され始めました。
ミニマリスト生活のデメリット
ミニマリストのようなモノが少ない生活は良いことばかりではありません。当然デメリットも存在します。それを許容するのか、克服するのかはその人次第です。
周りから理解されない場合がある
極端にモノを減らしすぎると周りからは変人扱いされることがあります。自分にとっては心地よい空間であっても他の人からしたら理解されにくいという場合もあるでしょう。
ベッドを捨てて寝袋で寝る人もいるなど多くの人からは考えられない生活をしているミニマリストの方も中にはいます。そのような生活が本当に快適で、幸せなのかと疑問に思う人もいる事でしょう。
対策:自分の価値観を他人に押し付けすぎない
断捨離依存症
断捨離依存症という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これはモノを手放す行為に依存して生活に支障が出てしまうというものです。
明らかに生活の質が低下するモノまで手放してしまうという事には疑問を持ちます。多くのミニマリストが目指しているはモノが少ない快適な生活であって、モノがない不便な生活ではないと思います。
先ほどのベッドの例だと、寝袋で寝るよりもベッドで眠る方が睡眠の質は明らかに違いが出ます。
対策:持っている物の意味を考える
ミニマリスト生活のメリット
ミニマリスト生活は何が良いのか、疑問に思う人も数多くいることでしょう。モノを減らして感じたメリットについて解説していきたいと思います。
結論から申しますと「お金」「時間」「精神」に関するメリットがあると考えています。
お金に余裕が生まれる
必要最低限のモノしか持たない生活ですのでモノを買うことが少なくなります。そのため使う金額も必然的に減りますので貯金をしやすい状態になります。
必要ない無駄なモノを買ってしまうと、その分労働をしなければなりません。無駄な労働時間を減らすことにも繋がります。
時間に余裕が生まれる
モノが少ないことで時間が生まれる理由は「片付けの時間」「モノを探す時間」を減らすことができるためです。
自分の時間を生み出すことができれば、その分好きなこと・やりたい事に充てることができます。
片付けが楽になる
モノが少ない生活ですので部屋が散らかりにくい環境になりやすいです。そのためモノが多い生活をしている人と比べて片付けが楽になります。
大掃除をするにしてもそこまで苦痛にならないはずです。常日頃から掃除をしていた場合には、大掃除自体が必要なくないかもしれません。
探し物が減る
モノで溢れかえっているほど探し物は大変になります。サラリーマンが物を探すのに費やす時間は年間で150時間とも言われています。日常生活においても探し物をすることは誰しもがあると思います。
持ち物を最小限にとどめ定位置を決めて生活をすることが出来れば、探す時間を大幅に減らすことが出来るでしょう。
精神的に余裕が生まれる
部屋が散らかっていると視覚的に多くの情報(物)が入ってきてしまう。それにより脳に負荷がかかることがアメリカにあるプリストン大学の研究によって判明しています。
無意識的に脳を使うことで「ストレス」「不安」といったネガティブな精神状態になりやすいというわけです。
モノを減らすことで部屋が散らかりにくい環境になり、精神的な余裕が生まれることでしょう。減らしすぎると断捨離依存症のように生活に支障をきたすことも考えられますので注意が必要です。
ミニマリスト生活を実践するには
ミニマリストのように少ないモノで生活をするためにはどうすれば良いのか。ひたすらにモノを減らしていくことが得策だとは思いません。
失敗しないためにも正しいモノの減らし方を実践する必要があるのです。
自分にとって必要なモノを把握する
生活に必要不可欠なものは人によって大きく異なります。自分にとって何が必要で何が不要なのかを明確に区別して手放していくと良いでしょう。
使っている物・使う可能性のある物・使わない物の三つに分けてみて手放してみると良いかもしれません。服や靴、本など数が多いものから行うと取り組みやすいのでお勧めです。
手放しにくいものはどうするか
自分にとって必要なモノを3つに区別しました。しかし使わないけれど手元に残しておきたいという物もあるでしょう。
- 高価な物
- 思い出の物(貰い物など)
- 再入手が難しい物(限定販売品・廃盤品など)
これらの物はどうするか、早急に手放すという事はお勧めしません。その場合には保留ボックスなるものを作って手元に残すのか、手放すのかをじっくりと考えましょう。
ブランド物など高価な物はリサイクルショップやフリマサイトなどで査定してみると良いかもしれません。ただ手放すという訳ではなく、誰かに使ってもらえると考えると精神的にも少し気が楽になる事でしょう。
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