スウェーデン人が実践する。シンプルで豊かな生活【LAGOM(ラーゴム)とは】

ライフスタイル

生活している中で何か心掛けていることはあるでしょうか。今回はスウェーデン人が実践している『LAGOM』という考え方について解説していきたいと思います。

日本とスウェーデンの文化や生活スタイルには大きな違いがあるのも事実です。ですが生活に取り入れることができることも多くあります。

この記事は以下の人に向けた内容となっております。

  • ミニマリストのような生活を送りたいがハードルが高いと感じる人
  • モノが少ないシンプルな生活を送りたい人
  • スウェーデンのラーゴムについて知りたい
  • モノが多くて悩んでいる人

最近はモノを少ない生活に注目が集まっていますので、生活するうえでの何か良いアイデアが見つかる事かと思います。ぜひ最後までご覧ください。

幸福度の高いスウェーデン

北ヨーロッパのスカンジナビア半島に位置している国で環境問題などで大きな影響力がある国の一つと言えます。

スウェーデンの企業は日本でも数多く目にすることかと思います。ファストファッションブランドの『H&M』、家具ブランドの『IKEA』の他、自動車メーカーの「VOLVO」など名だたる企業が日本でも活躍している。

2022年度に発表された世界幸福度ランキングではスウェーデンは第7位に位置しており、毎年上位にランクインしているのです。

LAGOMとは何か

スウェーデンにはLAGOM(ラーゴム)という言葉があります。自分自身にとって「ちょうど良い」「ほどほどに丁度良い」といった意味合いです。この言葉はさまざまなことに当てはめることができ、生活を豊かにする魔法の言葉と言えるでしょう。

「大きすぎず、小さすぎない」「多すぎず、少なすぎない」「やりすぎず、やらなさすぎない」など使い方はさまざまです。

LAGOMが生まれた背景

この言葉が生まれたのはヴァイキングの時代までさかのぼります。この時代は船での交易などが盛んだったため船上で生活する時間が多くありました。

そのため食料など積める量には限りがあったため乗組員で分け合って生活する必要があったのです。空腹な人は多く食べ、空腹でない人は少ない量を食べるといったラーゴムな量をそれぞれが食していたという事が現代でも活きていると言われています。

Lagom är bäst ラーゴムが一番

スウェーデンの人たちは『Lagom är bäst 』ラーゴムが一番という考え方を持つ人が多くいるそうです。それは食事であったり、モノであったりと生活にも取り入れられています。

より多く、より大きくあれば人は幸せになれるという考え方とは違ったであると言えるのです。何事も適量が大事という訳です。

生活にラーゴムを取り入れる

日常生活にラーゴムという考え方を取り入れることでモノを買いすぎたり、暴飲暴食を防ぐことに繋がるなど金銭面や健康面でのメリットが数多くあります。

どれも多くの人が生活に取り入れるハードルは低くなっており、実践しやすい物ばかりです。

持ち物をラーゴムに

ミニマリズムに近い考え方ですが、スウェーデンの人たちの家はモノが少なく洗練されています。自分が何が好きで必要なモノが何なのかを把握しているからとも言えます。

ラーゴムという考え方を知れば知るほど、シンプルな生活を実践するうえで参考になることが数多くあるように感じられました。多くのモノを持てば生活が豊かになっていくという考えも悪くはありません。

ですが、自分にとって丁度良い(ラーゴム)な生活が送れるようになればより少ない持ち物でも豊かな生活がおくれることでしょう。

ファッションスタイル

ワードローブも他のものと合わせやすい落ち着いた色が中心となっているのも服が少なくてもファッションを楽しむことができる秘訣となっています。

ブランド物かが一目でわかるような大きなロゴの付いた服ではなく、シンプルな服装を好んで着ています。その考えの根底にあるのが『ヤンテの掟』です。。

ヤンテの掟は10個の掟で構成されており、その一つに『自分が我々より優れているという想像を起こしてはいけない』があり、見栄や優越感などに対して否定的な考え方があるのです。

そのような理由からも自分に合った(ラーゴム)な数、量、モノを心掛けて生活している人が多いのです。

インテリア

スウェーデンの家具メーカーと言えば「IKEA」が有名です。企業コンセプトが「より快適な毎日を、より多くの方々に」となっており、快適性とデザイン性を兼ね備えた家具が数多くラインナップされています。

派手なデザインが少なく白を基調としたものが多い印象です。そのためインテリアのコーディネートがしやすいというメリットがあります。

使わない物を極力手放していくことや家具を詰めすぎないことで空間に余白をつくります。日本にはもったいないという言葉がありますが、買ったとしても使わないという事こそがもったいないと感じます。

最善策はやはり本当に自分の生活に必要で使うのかどうかを考えてから購入することです。何か購入する際には今一度目的を考え直してからにしましょう。

スウェーデン人の運動習慣

運動と聞くとランニングや筋力トレーニングなど、ジムで行うようなフィットネスを想像することかと思います。スウェーデンでは運動をする準備をして始めるのではなく、日常生活に運動を取り入れている場合が多いのです。

例えば家から会社までを公共交通機関を利用するのではなく、自転車で移動するほか、エレベーターやエスカレータではなく階段を利用するといったことをします。通勤・移動という行為に運動を取り入れているので時間がないという人でも真似がしやすいことでしょう。

階段1段を上ると0.1kcal消費され100段上ると10kcal消費される計算になります。決して大きな数字ではありませんが、毎日の積み重ねが運動習慣に繋がってくるのです。

+α スウェーデン式生活を豊かにするコツ

インテリアはシンプルなものを厳選して空間に余白を作り出しているという話をしました。その余白に「観葉植物」のような緑を取り入れている家庭が多くあるそうです。

植物は見ているとエンドルフィンというホルモンが分泌されやすくなることでストレスを減らす効果が期待できます。精神的メリットだけではなく、空気清浄効果や加湿効果などの生活に役立つメリットも数多くあるのです。

おすすめの観葉植物 3選

  • サンスベリア
  • ポトス
  • ガジュマル

サンスベリアはNASAの研究でも空気清浄能力が確認されており、安価で育てやすいため植物を育てたことがない人にも特におすすめな植物です。100円ショップにも売られていることがあるので手に入れやすいことかと思います。

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回はスウェーデンの「LAGOM(ラーゴム)」についてのご紹介でした。スマートフォンを操作すれば商品の広告に溢れており、購買意欲を掻き立てるものばかりが目に入ります。

自分は何が好きで何が生活に必要不可欠なのかを見極めて、ラーゴムな生活を目指してみるとより生活が豊かになるかもしれません。

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